40代 男性 自営業
相談者は,たまたま入った飲み屋で接客を受けた女性と懇意になり、連絡先を交換し、やりとりを重ねていました。その女性に好意を持っていたところ、ある日、その女性から生活が苦しいのでお金を貸してほしいとの申出を受けました。
その女性を助けたい、好かれたい、という思いも手伝って、複数回、お金を貸してしまったところ、合計額が270万円にもなりました。
その後、女性から連絡も途絶え始めたため、不安に感じた相談者は、女性に貸金の返還を求めましたが、ついには連絡が全くつかなくなりました。
そこで、貸金の回収をすべく、当事務所に相談に来ました。
借用書を記載してもらっていたのですが,当職が住民票を取得したところ、借用書には虚偽の住所を記載していたことが判明しました。そこで女性の携帯電話番号を頼りに、契約者の情報を得るべく、弁護士会照会をかけたところ、女性の名前・住所が判明しました。結果的には借用書に記載の名前も虚偽であったことがわかりました。
当職からあらためて、女性の住所に対して、内容証明を送付。また警察にも詐欺事件として被害届の相談を行いました。
結果的には、程なくして、女性から貸金全額の金員の返還を受けることができ、解決となりました。
本件は、携帯電話番号から、女性の本名、住所を突き止めることができました。
借用書に虚偽の住所・氏名を記載することは、当初から借金の返還を免れようとしていたという動かぬ証拠であり、詐欺行為といえるものでした。
警察が本格的に捜査に乗り出してくれたおかげで、女性から満額での回収を得ることができました。
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